メンテナンスの極意!車や家電などの物を長持ちにさせる秘訣

物はいつかは「故障」を迎える事になります。車だとエンジンを壊さないためにエンジンオイルを交換するなど、その故障のダメージが大きければ修理代もかかるので買い替えを検討したり、ダメージが小さければそのまま修理して使い続けることもあると思います。

ここでは、重大故障を減らすためのコツを3つ解説します。


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その1:取扱説明書記載の消耗品交換頻度は守る

取扱説明書には「消耗品」が記載されていることがあります。殆どの取扱説明書には消耗品の交換時期が記載されています。記載されている時期については若干の安全率を踏まえた時期(機能が維持されているある程度のタイミング)が記載されていることがありますが、概ね守った方が良いのには違いありません。

また、良くあるのは「消耗品は純正部品をご利用下さい」との記載があります。これについては「純正以外だと設計上・機能上の要求を満たされるかどうかが分からないので、保証することができないから、自己責任でお願いね」というのがメーカーの本音です。

メーカーも全ての部品を自社で作っているわけではなく、子会社や協力会社から仕入れたりします。さらに、素材という所まで行くと、実は同じ原料だったりすることもあったりするため、優良な非純正品はメーカー純正品と同等の機能を持っている事もあります。ただ反対に原材料費を抑えて粗悪な非純正品があるのも事実です。その辺は自分で使ってみて評価をしたり、レビュー記事を探して見ると選別することができます。

その2:ゴムや柔らかい樹脂部品は中長期的には消耗品

YOUTUBEで動画で撮影した冷蔵庫のパッキンなどがこの部分に該当します。柔らかいゴム系の部品ですね。

【冷蔵庫メンテナンス】冷蔵庫のドアパッキンを交換しました。

部品の名称は「△×パッキン」「×○ブッシュ」「○×○×シール」と呼ばれる事が多い物です。

またこれらの部品は取扱説明書には載ったり、載っていなかったりしますが、痛んでくると「故障と思ったら?」のページに「サービスセンターに連絡してください」の項目に該当して、実際に修理時に交換する部分になります。

なぜ、「サービスセンターに連絡してください」となっているか。それは、交換・修理に技能や説明を要するため、知識を持った人間にさせるべきと判断したためです。誤った交換をしてしまうと、破壊してしまったりする危険性がある場合がこの部分になります。

部品の入手性に関しては、入手可否が半分半分くらいで、メーカーによっては販売してくれるし、別のメーカーでは販売不可だったりするので、自分で修理ができるかできないかはメーカーへ問い合わせしてみないと分かりません。

ですが、こういった部分の故障は軽微のため、修理費用は比較的安いので、修理することをお勧めします。

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その3:クリティカルとなる故障の部品の動作時間を短くする。

物には故障すると非常に修理代金がかかる部分があります。例えば、車だとエンジンであったり、冷蔵庫だったらコンプレッサー、等がそうです。

これらは、「修理代金が高額で、買い替えをした方が良い場合もある」ケースです。壊れ方にもよりますが、突発で来た場合はかなりの痛手にもなります。

上の「その2:ゴムや柔らかい樹脂部品は中長期的には消耗品」とも共通しますが、長持ちをさせるには、ある程度の修理は行いつつ、クリティカルな故障時間を避けることで寿命を延ばすことがコツだったりします。

下の図はバスタブ曲線(故障率曲線)といい、保全業務における基本となる図になります。

(出典 厚生労働省: 安全衛生キーワード バスタブ曲線より)

上の図は横軸は時間、縦軸は故障率を表しています。左から順に説明すると、

  • 購入時にすぐ壊れたり、不良品だったりする初期故障期間
  • 偶然的な部品の故障など、殆どの製品は故障することの無い一番故障する可能性が低い偶発故障期間
  • 部品が動き続ける事で消耗・劣化が進行する部分における摩耗故障期間

この3つに分けられます。

この3つ目の摩耗故障期間でいかに消耗部品をタイミング良く交換できるかどうかが、中長期的に機械を長持ちさせるポイントになります。

番外編:メンテナンスのタイミングについて

では、いつメンテナンスの手を入れたらいいのか?という疑問が出てきます。このタイミングには大きく3つの考え方があります。

  • TBM(Time Based Maintenance:時間計画保全)
  • CBM(Condition Based Maintenance:状態監視保全)
  • BM(Breakdowon Maintenance:事後保全)

TBMとCBMは、壊れる前に事前に保全をする方法になります(PM:Preventive Maintenance)。一方BMは壊れてから修理をする方法になります。

「5年たったから、そろそろ交換時期」とかはTBM、「最近、ガラガラ音が増えてきたから部品交換をする」などはCBMになります。

物によって、TBM/CBMのどちらが良いのか、またクリティカルの故障にならないのであればBMが良いのか、この選択は故障リスクとの天秤でもあるため、一概にどれが良いというのは無く、それぞれ適切な選択を行えば、物の寿命を延ばせると思います。

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