少し暑くなってくるこの時期、エアコンの購入を検討される方も多いのではないでしょうか。今回は標準的な「壁掛けエアコン」において、故障のため「入れ替え」をする場合の支払い費用を抑える方法をご紹介します。
もくじ
エアコンの購入費用について

よくエアコンの売り場ではこのような形で売られています。 標準工事費込55,800円と書かれています。
標準工事費とは
配管3mを含む、エアコンと室外機の設置工事のことになります。配管3mのため、室外機は壁の向こうに設置するぐらいまでの距離しかありません。
このため、「2階にエアコンを設置するけれど、室外機は1階に置く」場合や、「マンションで奥まった部屋にエアコンを設置」する場合等、配管が3mを超えてしまう場合は別料金(見積もり)が必要になってきます。
しかし、実際に3mを超える場合は設置が大変だったりすることがあるので、この辺はあまり値切ると電気屋さんもかわいそうと個人的には思います。
ちなみにですが、ある量販店で過去に「自分で取り付けるから、工事費分を値引きしてほしい」とお願いしてみたら、9,000円を値引きしてもらったことがあります。
入れ替えの場合の標準工事費以外にかかる費用
取外し費用
壁に実際にエアコンが付いている状態から取外しにかかる工賃になります。この取外しの費用ですが、費用が一番安くするには「購入したエアコン工事と同日に行う」場合です。
しかし、それでも取外し費用は5,000円~8,000円程度が必要になってきます。
家電リサイクル料
家電リサイクル法のため、エアコンの処分には法律で定められた料金が必要になります。このリサイクル料金を値引き等にすることは法律で禁止されています。
2019年4月1日に価格改定があり、エアコンのリサイクル料金は972円(税込)になります。
処分するエアコンの運搬費用
電気屋さんからリサイクルセンターまでの送料の負担金になります。こちらは電気屋さんがある程度の裁量を持って値段を決める事ができる値段になります。
家電リサイクル料と運搬費用について
リサイクル料は同じ金額ですが、運搬費用で差額が出るため、比較をしてみようと思います。
Y電機とK’デンキとBカメラの三社で比較してみます。
リサイクル料 | 運搬費用 | 合計 | |
Y電機 | 972円 | 1,080円 | 2,052円 |
K’デンキ | 972円 | 1,620円 | 2,592円 |
Bカメラ | 972円 | 1,080円~ | 2,052円~ |
名前を伏せているのか、公開しているのか分からなくなってしまいましたが、上記の3社では、Y電機が一番安いと言えるでしょう。K’デンキが「2,052円~」としているのは、特定業者で無い(ちょっと一般的でないメーカー)の場合、費用がかかってしまうので、「~」という表現にしているのだと思います。
自分で取外しをすれば、5,000円~8,000円程度の費用を抑えられる。
この差額って大きく感じませんか?チラシを見てエアコンを買いに行っても、トータル金額を見て、ワンランク下のエアコンにするとかは避けたいですよね。長く使う家電だからこそ、自分の選んだメーカー・機種を購入したいものです。
※ちなみに、私はダ○キンが好きだったりします。
取外し方について
大まかにやることは下の流れになります。
①ポンプダウン
②配線・配管の取外し
③室内機を壁から取外し
④エアコン室内機固定プレートの取外し
⑤外したら、家電量販店へ持っていく(詳細は後述)
以上で取外しは完了です。
ポンプダウンから説明しても良いのですが、恐らく、こちらで書かれている内容が非常に分かりやすく、上手くまとめられているため、こちらをご覧になった方が良いかと思います。
ただし、ポンプダウン時に一番事故が多いのも事実です。手順は間違わないようにしましょう。
必要な工具
今まで、ナショナル(現:Panasonic)とシャープとダイキンをやりましたが、必要な工具は下の工具です。
モンキレンチ(配管を外すのに必要)

Lレンチ

プラスドライバー

ゲージマニホールド
事故防止のために購入しておいた方が良いです。
取り外した後は・・・
家電量販店までエアコンの室内機と室外機をセットで持って行って、処分をお願いして家電リサイクル料と運搬費用を支払えばOKです。
流れはこんな感じになります。(私が体験した一例になるので、必ず同じになるとは限りません)
①来店し、インフォメーションカウンターの担当の方へ「エアコン処分したいので、持ってきた」旨を伝える。
②台車をお借りして、エアコンを持ってくる。
③リサイクル券に必要事項を記入する。記入後、店員さんも分類番号等の必要事項を記入する。
④料金の支払いをする。
⑤控えを貰って終了。
一応、一度持っていこうとする量販店へ電話して、どのような手順なのかを確認しておくと無難なので、電話して流れを確認しておくことをお勧めします。
まとめ
故障したエアコンの取外しは、それほど難しくありません。理由は故障しているからです。引っ越しの取外しとは違って、ポンプダウン失敗しても次に取りつけることが無いためです。ちょっと手間がかかりますが、空いた時間で「取外し費用」の5,000円が浮けば、おいしいと思っています。