電気は好きでしょうか?こう聞かれて「好きです」という方は少ないのでは無いでしょうか。今回は電気が苦手な人向けに、私が電気の苦手意識を取り去ってくれた本についてご紹介します。大学受験で物理の電気のジャンルが苦手な人向けの本も紹介していますので、ご覧になってください。
もくじ
私が小さい時は「ミニ四駆」が流行っていました。
小学生の頃はひたすらミニ四駆に没頭していました。色々部品を買っては改造して、今考えると本当に熱中していました。
ところで、理科の授業で手でコイルを巻いてモーター付きの車を作りませんでしたか?
その車を作った時、「電気なんか嫌いだ」と思いましたか?
恐らく、そこまで強く電気嫌いにはなっていないと思います。そうであれば、電気について難しく考えすぎなので、一時的に嫌いになっていると思います。今から5冊の本をご紹介します。
1冊目:すぐ役に立つ 電子工作 太平洋工業株式会社編
非常に古い本(初版:1984年)ですが、大変内容としては分かりやすく書いています。私の持っている本は19版:1999年4月となっていました。本の中のキットは、まず入手不可能と思いますし、コンパレーターのようなICも入手不可能な物も多いかもしれませんが、この本の内容をしっかり読めば、抵抗計算(分圧や合成)や、LEDの抵抗算出は身に着きます。
2冊目:ECB―初歩のエレクトロニクス&コンピュータ (No.1)
2000年ごろの本ですが、こちらの本ではトランジスタの増幅等について色々触れています。なぜ電気信号が増幅されるのか、アンプとかの原理について軽く学習することができます。1冊目の「すぐ役に立つ 電子工作」では少し物足りなかった人向けです。NO.1から4まであり、アナログ回路やデジタル回路について書かれた物もあります。こちらも合わせてお勧めです。
3冊目:CPUの創りかた
表紙はちょっとアレですが、内容は至って真面目というか正統派です。コンピューターというか、CPUの中って実際にどうやって動いているのか中々分かりにくいと思います。この本はCPUの動き方について理解することができます。CPUやメモリについて上手く説明できない方は、お勧めの一冊です。
4冊目:電子工作入門以前
PICというマイコンで早くから色々と参考書を執筆されていた『後閑 哲也』さんの電子工作入門の前段階の参考書になります。書き方として丁寧に解説してくれるので大好きです。今回の本は高校生以上で「電子工作をやりたいけれど、何から勉強したらいいのか分からない」という人向けです。小学生・中学生にはちょっと難しい内容のように思います(漢字やルビが無い、化学の知識が多少必要なので)。高校生以上であれば、内容としては理解できると思います。ボリュームがあるので、圧倒されない方にはお勧めです。
5冊目:橋元の物理をはじめからていねいに 電磁気編 (大学受験 東進ブックス 名人の授業)
大学受験向け参考書ではありますが、 東進衛星予備校の名物講師だけあって、説明が非常に上手です。 学校でもこういう説明を授業でやってくれれば、電気をもっと学びやすいのに、、、と思ってしまいます。内容としては高校物理の内容になるので、電子工作ができるのとは少し違いますが、抵抗の計算や電圧の算出等の範囲は網羅しています。
まとめ
先生に習わないとできないという方には本を読んで独学のスタイルは大変かもしれませんが、私自身、電気・電子回路に関する考え方は高校生の時には自分で電子回路を設計して電子工作をしていました。『好きこそ物の上手なれ』ということわざが示すように、この本のどれか一冊で電気を好きになってくれる方が一人でも増えてくれると嬉しいです。